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論文

光ファィバの長時間照射試験,(II); 照射温度の影響

平尾 敏雄; 森田 洋右; 川上 和市郎

EIM-87-12, p.99 - 109, 1986/00

光ファイバが放射線環境下で使用される場合、放射線と熱との複合劣化環境下で用いられるのが通常である。しかしながら、光ファイバの照射損失増加における温度の影響を「in situ」で長時間にわたり研究した例はきわめて少ない。本報告では、低OH及び高OH純石英コア光ファイバ、シングルモードファイバを用い、線量率4$$times$$10$$^{3}$$R/h、照射温度-20$$^{circ}$$C,25$$^{circ}$$C,65$$^{circ}$$C,100$$^{circ}$$C一定として、500~1000時間の照射を行いながら光ファイバの伝達損失増加量を測定した。この結果照射による損失増加はいずれの照射温度においても短波長(600~900nm)側及び長波長(1300~1600)nm側で顕著に認められ、そして25$$^{circ}$$C以上の照射では、特に長波長側の損失が増大するが、-20$$^{circ}$$Cの低温照射では短波長側に大きな損失増加が認められるなど、光ファイバの照射効果に及ぼす温度の影響を明らかにした。

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